6562 長崎鼻灯台  明治初点の灯台
初点:明治30年4月
読み:ナガサキバナ 場所:鹿児島県長島町
明治の時代、南西諸島や台湾から熊本三角港に向かう船の航路は、長島海峡から入り、熊本と鹿児島の間に
ある八幡瀬戸・元ノ尻瀬戸・蔵々瀬戸を通り、三角港に到達していました。この航路の重要な海の道しるべとして
明治30年にこの「長崎鼻灯台」、天草市牛深町の「戸島灯台」、天草市河浦町の「上的島灯台」が明かりを灯し、
翌明治31年に三角町の「戸馳島灯台」、「寺島灯台」が点灯しています。
いわば、この5基の灯台は同じ目的を持ってほぼ同じ時期に築造された「兄弟灯台」と言えるかもしれません。
長崎鼻灯台は、先の大戦の空爆で大破しその後再建築されていますが、天草にある残りの4灯台は明治
築造の姿で、今もなお明かりを灯し続けています。
長崎鼻灯台は鹿児島県長島町の西岸、サツマイモ畑が広がる長崎鼻の先端にあり、6角形の美しい姿で
光源の明るさは15海里(約28km)と外洋航路の目標らしく大きな明かりを発しています。

 



プレート




地元の方により大切に保存されています。

 

サツマイモ畑ののどかな田園風景の中に建つ白亜の灯台です。付近は公園化されています。



 灯台の説明パネル。

地図※上で紹介した5基の灯台の位置