6711 鞍埼灯台
 初点:明治17年8月   国際番号M4864

読み:クラサキ 場所:日南市大島

明治17年に完成初点灯、日本最古のコンクリート造であり洋式灯台として49番目に点灯した歴史灯台です。
また、現存する明治期築造の灯台としては全国で19番目となり、平成20年に近代化産業遺産に登録されています。
先の大戦時に何度となく空襲を受け破壊されてしまいましたが、滞在勤務の職員の努力により仮点灯、昭和26年に
3等レンズを用いて本復旧し、現在120年を超える歴史を刻んでいます。

鹿児島の佐多岬、宮﨑の都井岬と並ぶ九州東岸の重要灯台ですが、離島ゆえに訪れる人の少ない灯台です。

-平成20年経済産業省 近代化産業遺産登録-
-海上保安庁保存灯台Aランク-

 



プレート



教会のたたずまいに似た、重厚なデザインと木製ドア


南側立面


西側立面、灯室の台部分は珍しい12角形です。


光達距離21.5海里(約40km)のレンズ。明治期築造灯台の特徴として方位表示には「東西南北」が使われています。
また三角形の連なる灯室のフレーム構造は、明治期築造の現存灯台の特徴と言えるかもしれません。




昭和40年まで続いた職員の滞在勤務、現在は撤去されその敷地内には「鞍埼水島照射灯」が設置されています。
 
灯台までの行き方
参考:この日は目井津港発14時:30分に乗船し、竹之尻港17時9分発で帰りました。2時間40分弱の大島滞在時間
となりますが、灯台までの往復に1時間20分、灯台でゆっくり過ごしてちょうど良い時間でした。


大島の竹之尻港です。目井津港から一日4往復の市営
旅客船です。所要時間7分で到着します。
時刻表は変化しますので日南市のHPで確認してください。



灯台へは右の山に緩やかに登っていきます。
灯台まではゆっくり歩いて40分ほどです。




灯台への分岐点、右から上ってきた道を左の細道に
進みます。小さな案内板が立っていました。



島の尾根を太平洋側に出ると、素晴らしい景観が開けます。
途中休息所と簡易トイレが設置されていました。

 
 
地図